ここでは初代ザフィーラについてご説明します。
この車の生い立ちは決して簡単なものではなく、
ライバルと比べて明らかに人の手とコストがかかったクルマです。
■ 【概要】初代Zafira-Aとはどんなクルマ?
(シリーズ概要)1997年のフランクフルトショーでプロトタイプが発表され、99年に市販モデルの販売が始まりました。
ベースとなったのはアストラで、それに「フレックス7システム」と呼ばれるフロア収納型の3列目シートをかね揃えて、足回りのセッティングをポルシェがおこないました。
本国では、1.6、1.8、2.2(中期より)Lのガソリンエンジンと、2L、2.2Lディーゼルターボ(DTi)がラインナップされていました。日本への輸入は、2000年3月より、1.8Lモデルの
上級グレードで日本特有名称のCDXが導入されました。
トランスミッションはアイシン製の電子制御4ATのみ。
■ 【車内&荷室】 乗ってみると?
(インパネ+装備)黒をベースとして、シンプルで認識性抜群のインパネまわり。現代の国産車と比べると悪く言えばかざりっけ無く、地味で、良く言うと実用的で疲れない。これはこれでまさに往年のドイツ車という感じで、個人的には好感がもてます。ちょっと派手にしたい方はトラヴィック(後期)やアストラスポーツのホワイトメーターパネルを移植したり、メーターリングを装着するなどすれば一気にスポーティなコクピットに早かわりします。オーディオは標準で1DINサイズのカセットステレオが備わるが、OEMのスバルトラヴィックのおかげでフィッティングキットは簡単にカー用品店などで安く手に入ります。お好みでi-pod対応プレーヤなどに簡単に交換できます。
フロントシート着座姿勢はちょっと高めですが、アジャスター機能が付いているので女性の方など背の低い方でも十分に調節できポジションは取りやすいです。ちなみに私が身長175cm、妻が152cmと身長差は23cmありますが、お互いポジションを決めるのに困ったりしたことはありません。ちなみにオペルのシートを製造しているのは、かの有名なレカロ社で500km以上のロングドライブでも腰が痛くなったことはなく快適なロングドライブが楽しめます。ステアリングホイールは本革巻きの3本スポークタイプでバスのように水平方向に寝たポジションですが、2001年モデルからはチルト&テレスコピック機能もつき、ある程度は調節はできるようになりましたが、それでもバスぽさはでてしまいます。これはこれで肩ひじ張らず運転しやすい!というのが私の感想です。
セカンドシートセカンドシートは3名乗車。2名しか乗らない場合は中央シートの背もたれを倒すとアームレストとなり、引き出し式のドリンクホルダーを備えます。あとはVの字に折りたたみフロントシート後ろまでスライドさせると巨大な荷室がうまれます。
サードシート
普段はセカンドシートの床下にフラットに収まっているサードシート。簡単操作ですぐに座席に早代わりの、これこそ自慢の「フレックス7システム」です。普段はステーションワゴンのように使い状況に応じて7人乗りに大変身。あくまでもサードシートは小ぶりでスペース的には緊急用という感じですが、ライバル車のトゥーランや307SWなどと比べると一番、足元のスペース確保やシートの出来は良いです。しかも高さ調節式のヘッドレスト、3点シートベルトが装備されています。ラゲッジルーム床下にサードシートを収めてセカンドシートを折りたたみフロントシートまでよせれば24インチまでの自転車は軽々積載可能です。サードシートまで使用の場合だと荷室は軽自動車なみになるので、荷物の多い場合はループBOXを装着すれば7人乗車で2泊3日も可能です。
■ 【ドライブフィール】 運転すると?
(エンジン+トランスミッション)アストラと共通の1.8リッター4気筒「エコテック」ユニットは、2000年モデルはハイオクガソリン仕様で115ps、2001年モデルからはレギュラーガソリン仕様で125psと2001年モデルからはレギュラー仕様なのに10psアップになっています。正直この10psアップは体感しずらいのですが、私的には2000年のハイオク仕様のエンジンのほうが低速トルクが良いように思います。どちらも低速からトルクは十分でアイシン(日本製)のATとのマッチングも良く、街中でも俊敏でとても乗りやすい車です。
(乗り心地+ハンドリング)ポルシェが足まわりのセッティングしただけのことはあり、国産のミニバンにはない高速性能をかね揃えます。高速道路ではこの上ない安心感で、雨の日でも7人乗車でハイクルージングできます。山道などでも変にロールすることはなく、あくまでもフラットライド。ブレーキのフィーリングよくミニバンに乗っているいることを忘れることでしょう。
まとめ
ドイツのアウトバーンを7人フル乗車状態で時速170km/hで安全に巡航・長距離移動が
できるように設計されていることで、全車トラクションコントロール、EBD機能付きABS、
ドアロック自動解除機能を装備、その安全性や高速走行でのスタビリティは非常に高く、
同クラスの国産車種とは次元の違う性能を持っています。当店では2002年モデルのザフィーラを社用車として使用しておりそのスタビリティの高さは日本の道路でも実証済みです。
その他、アフターパーツは少ないですが通好みに安くカスタム(アストラやトラヴィックから流用)できるのも、この車の良いところです。当店参考燃費:9〜14km/リッター(市街地〜高速)
【スペック】全長×全幅×全高=4315×1740×1675mm/ホイールベース=2695mm/
車重=1420kg/駆動方式=FF/1.8リッター直4DOHC16バルブ(最高出力00yモデル115ps、01yモデル125ps、最大トルク00y、01yモデルとも17.3kgm) 最高速184km(本国カタログによる)国内新車時車両本体価格=00yモデル288.3万円、01yモデル289万円
現行ザフィーラC(左) 2代目ザフィーラB(右)

その血筋は受け継がれ、ザフィーラシリーズは確固たる地位を築きます。
歴代ゴールデンステアリング賞を受賞し、
欧州販売台数でもカテゴリートップに輝きます。
残念なことに日本では2006年にオペル販売撤退のため
ザフィーラBも数百台の販売にて終了。
本国では2012年ザフィーラC販売開始。
2012年末 当店にてザフィーラC 日本初上陸
2013年 ザフィーラC 取り扱い開始 オーダー受付中
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